Redundanz

僕の言葉は、人と話をするためにあるんじゃない。

0609

「すべては現象にすぎない」という表現がもつ力こそわれわれが真に抵抗すべき敵ではなかったか。その表現のもっともらしさを支えているのもまた他の諸現象であり、だから「すべては現象にすぎない」という表現にわれわれの生活から意味を剥奪する特権的権能…

0608

仕事終わりに終わった案件の打ち上げ。ロシア料理を食べる。美味しかったけどワインで悪酔いしたのか精神の調子が良くない。最近気づいたのだけど僕はお酒があんまり好きではないようです。思考力が落ちるし味もよくわからない。ワインの味とか料理の機微と…

0607

意味不明に疲れています。重力が2gくらいある気がする。呼吸がとても浅くなっているのに気付いて意識的に深く吸うようしだしたらちょっとマシになったような。思い込みかも。 仕事は相変わらず暇なので今日はstan職人ごっこ。確率的プログラミングはよくわか…

0605

たくさん昼寝したせいで昨夜は上手く寝付けず結局一睡もしないまま仕事へ。こないだ大きめの案件が終わった関係でとくにやることはなく、論文を読んだり実験をしたりして過ごす。要するに大したことはしていない。 僕の抱いているニューラルネットにたいする…

0604

どうでもいい日記を再開しようと思います。 体調が悪くて一日ぐったりしていました。全身に無駄に力が入っていて体液の循環が滞っている感じ。折角の休日に勘弁してほしいし、「折角の休日」なんてことを考える自分の生活にがっかりする。休みたいときに休ん…

0603

草原にじっと寝そべってときどき尻尾をパタリと動かすやつやりたい。 なにもかもが自明な作業に見えてきてつらいときは、画家や音楽家の身体は自明な動きしかしないけれどもそこから生み出される圧力は非自明であるという事実について考えることにしている。…

0505

新しく言葉を覚えるのはむつかしい。辞書的な定義を知るだけでは、その言葉を正しく理解したことにはならない。言葉を知ることは、その言葉の使用に妥当する新しい状況を知ることであり、世界に新しい境界を引くことである、と思う。たんなる言い換えによっ…

0408

哲学は自己免疫疾患です。 システマティックに生きているとすぐ人生が今日×N日になってしまう。より効率的に生きてゆくために作り出された仕組みが、人間を生きることから締め出してしまう。問題なのはここで「さあ非効率なことをしよう、不合理なことをやろ…

0401

「選言は絵に描くことができない」と言っている人を見かけて興味深い視点だと思った。「林檎がありかつ蜜柑がある」という状況は林檎と蜜柑を一緒に描けば伝わるが、「林檎または蜜柑がある」という状況はどう描いたものかよくわからない。「林檎がある」「…

0329

ふと思ったこと。僕は概念を分析することにあまり価値を見出していない。たとえば愛と友情の違いとか、真実と美の類似性とか、そういう主題について考えることに意味を感じないのだ。というのもわれわれはそれらの概念をふわっと扱っているのであって、その…

0324

大学を卒業しました。学術機関としての大学とは相性が悪かったけれども、場としての大学は好きだったのでちょっとさみしいです。こういう場所をまた見つけられると良いのだけれど。 ちょっとした振り返りを書いておく。 高校卒業前日の夜、自分の何者でもな…

0304

4月からはひとまず計算機巫女業をやって食べていきます。kaggleのData Science Bowlで優勝して賞金で生きていくというのも考えているけど、流石にそれは厳しそう。 自分が物事を後回しにしてしまうのは、正しい後回しの仕方を知らないからなのだな、というこ…

0228

論理の説得力は錯視のそれに近い、ということをふと考えた。 『プロレゴメナ』をちびちび読んでいます。今更ながらやはりカントは偉大だと思う。ただ純粋直観と経験的直観の区別は彼が考えていたほどには厳密なものではなく、むしろスペクトラムをなしている…

0213

卒論の口頭試問が終わりました。いったいどんなダメ出しを食らうのだろうと戦々恐々としながら行ったらわりと恙無く終了しちょっと拍子抜け。主査の先生から「一つの哲学としてちょっと感動した」と言ってもらえたのは嬉しかった。まあ所詮は学部の卒論だか…

0211

素敵な問いを建てられる人間になりたい。 最近ずっと鬱っぽかったのだけれど、試しにDMAEを買って飲んでみたら随分元気になった。神経伝達物質の原料が足りていなかったらしい。やっぱり食事は大事だなあと思うわけだけど、僕のような人間の場合、食事のため…

0131

価値概念の中心にあるのは有限性とその所有だと思うのだけれど、コンピュータというのはそれと真っ向から対立するデバイスである。いちど情報化されたものはいくらでもコピーし転送できるわけだから。だから価値という概念を情報社会の中で維持するためには…

0129

人間は(というか生物は)知覚を行動に変換する関数として捉えることが出来ると思う。で、単純なフィードフォワードネットワーク(つまり直観)では計算の深さに限界があるから、繰り返し構造を導入して効率化を図ったものが言語である、と考えてみたい。こ…

0110

世界は本のようなもので、そこには喜びと悲しみ、信仰と懐疑、自由と必然、その他ありとあらゆるものが書かれているけれども、しかしこの本には読み手が欠けている。未だかつて世界を読んだ者はいないし、これからも決して現れない。閉じ込められた文字たち…

0107

われわれは宇宙の使いみちについて知っているだけで、宇宙については何も知らない。 真に考える価値のある問題のほかに何も考えたくないと思う。しかし真に考える価値のある問題などあるのか。すべての哲学的問いが言語論的なのであれば、つまりすべての答え…

1201

くるりくるり。無限小の円周を歩いて回る。 孤独について考えていました。思うに僕は、あらゆる超越的なものたちを言語ゲームの内側に位置づけるにあたって、他者性という超越も退けてしまったのだと思います。何が言いたいかというと、他者というものもまた…

1118

物事を抽象化するためには、捨象される部分が一個の対象として"見えて"いなくてはならないということに気付いた。つまり抽象化においては瑣末な情報が落ちているのではなく、それらが(こう言ってよいのかはわからないが)無意識に回収されているのだ。個々…

1026

強化学習では長期的な報酬の最大化の困難さが問題になっているけれども、人間でも同じことが言えるはずである。つまり報酬はできるだけ短いタイムスパンで明確に与えた方がよい。先日久しぶりにタイピングゲームをやっていてそれを実感した。ためしに細かい…

1016

自分には多少のアレキシサイミア傾向があると思う。アレキシサイミアとは自分の情動を認識することが不得手な性質のこと。そしてその欠陥を、観察によって補っているところがある。たとえば自分は絵を描くことが好きだと思う。でもじっさい絵を描いていると…

1015

卒論がなかなか書けないので焦っています。内容自体は大筋で決まっていて、喩え話もたくさん用意してあるのに、なかなか筆が進まない。計画的に少しずつ書いてゆけば良いのだと言葉の上では思うのだけれど、心の底ではこれは「一気に書いてしまう」べきもの…

1014

ランダムネスもまた言葉、観念にすぎないのだ、ということを思う。つまりそれに対応する実体がこの世界にあるわけではないということ。無意味が非意味であるのと同じように、無規則もじっさいは非規則として見出された一つの規則なのだということを考える。…

1013

紙面を線によって分割することを考えよう。言うまでもなくこれは分節化の比喩である。紙面は世界であり線は文法であって、線に囲まれた領域は観念である。さて、ある領域を囲むために引かれた線が、意図せず他の領域をも囲っているということがありうる。こ…

0928

予測という課題も実際は分類なのだ、ということに気付いた。というか、(これは妙な表現なのだがとにかく僕にはそういうことがある)、以前気付いていたことがようやく腑に落ちた。つまりこういうことである。いかに物理学とはいえ、あらゆる意味で未来を予…

0926

最近また鬱っぽくなっている気がする。突発的な面倒事にまったくと言っていいほど対処できない。不調の影響を最も受けにくいのがルーチンワークであるためなかなか気付かなかったけれども、これはなんらかの対処を考えたほうが良さそうだ。ぐえー。 自分の文…

0925

論理定項がこの世界に実在するかという議論において、若きウィトゲンシュタインはラッセルに対し「この部屋にサイがいないことを証明せよ」と食ってかかったという。「否定」のような論理定項が実在するなら、それを見せてみろというわけである。結局ラッセ…

0924

記号とは対象を代替するものではなく、むしろ人間を操縦するための特殊な刺激であると捉えたほうが筋が良い気がする(これも一つの喩えだが)。少なくとも「計算は予測をしないが、君は計算によって予測をすることができる」というウィトゲンシュタインの言…