Redundanz

僕の言葉は、人と話をするためにあるんじゃない。

MTN

 今日は浪人中世話になった数学の先生が、最近開校した予備校でバイトしていました。夏休みにやったものと業務は同じで、自習監督兼教室の管理。まあ小規模なものだし、開校に伴う諸々も片付いてしまったので、割と暇でした。本当に座っているだけで時給が発生してしまった感じです。ちょっぴり罪悪感があります。(まあ生徒の殆どが授業受けてて自習室利用者少なかったから仕方ない)そのおかげで、部誌の作成と最近放っていた不完全性定理の勉強が捗りました。

 不完全性定理、大枠はなんとなく掴んでいたのですが、その内に埋め込まれた技巧の数々を眺めながら、どうしてこんなことが可能なのか(二通りの意味で)と、よくわからなくなる。この回り道はもしかして直線なのか、僕は地球をメルカトル図法でしか知らなかったのだろうか、みたいな。(伝われ)
 何を言っているのかさっぱりわからなかった式が、じーっと眺めているうちにぐにゃぐにゃと形を変えて、そうしてストンと僕の受け皿に嵌り込む感覚、ぞくぞくします。僕は集中力がないから、たくさん考えると吐きそうになって、いてもたってもいられなくなり、走り出したい衝動にかられるのですけど、それを押さえ込みつつ物事を理解する快感。僕が前々から数学徒の脳内に存在を予想していた謎の報酬系はもしかしてこれなのかしらん。楽しいです、にゃんにゃん。理解が遅い分、まだまだ道程は長いけども、ちょっとずつ自分のものにしてゆこう。精神を加速させろにゃんにゃか!

 明日も同じ所でバイトです。もう少し質問来ると良いのだけど。