Redundanz

僕の言葉は、人と話をするためにあるんじゃない。

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 イザイ、少し弾けるようになってきました。好きなフレーズを奏でられるようになるとモチベイションが上がります。ある程度の速度で弾かないと音楽に聞こえない楽曲なので(そういえばこの話は認知脳科学で聞いたのだった)、テンポよく、一定の速さで演奏する練習をしないと、観客には何を弾いているのか伝わらない、ということもあり得ます。ある程度弾けるようになったら録音した結果をフィードバックしてゆきましょう。

 人工無脳を作ってみようと思って、ニューラルネットを用いた文法の学習等について調べていたのですが、ふと、自律神経とかその辺はどうなっているのだろうと思いました。様々な状況にあわせて、適切に臓器の働きを制御しているのだから、高度な計算を行うだけの組織化が為されているはずなのですが、それをただ遺伝子のみによる細胞分裂の制御で出来るとは思えないのです。だから母体の中で、発達のある程度の段階までに、何らかの学習を行なっているに違いないと考えました。そのための評価関数は必要になってきますから、例えば、判断に失敗すると自律神経系が死滅するよう意図的に体構造を設計する(ここまではなんとか遺伝子にやってもらえそうです)(死んだ分は新しく充填されるとして)とか色々とやりようはありそうです。もしこれが正しいなら、脳の機能局在等をいちいち解明してゆかなくても、十分に人間に近い身体のモデルと、それを制御する神経のネットワークを用意すれば、勝手に脳のほうが組織化されてくれるに違いない、万人の脳がある程度似ているのは、入力がどの部位から入ってくるかのみに拠っていると言えるのではとか考えたのです。これだけ複雑なシステムなのだから、何か単純な法則に制御されているに違いない、みたいな。
 ところが、お風呂の中でぼーっとしていると、完全変態する昆虫の神経系はどうなっているのだろうという疑問が浮かびました。彼らは、蛹から出てくると、当たり前のように活動を開始します。身体の仕組みが完全に変わってしまうのに、その体の動かし方を知っているというのは、学習では説明できそうにありません。それならば、先の僕の考えははじめから間違いで、発生のレベルでうまい具合に神経節の組織化は出来るということになります。何かしらの発展の傾向がプログラムされているのだろうか。詳しい人に話を聞いてみたいです。 勝手に賢くなって僕を救ってくれる計算機あらわれないかなー。