Redundanz

僕の言葉は、人と話をするためにあるんじゃない。

0619

 疲れが溜まっています。朝早く起きたのだけど、怠かったので二度寝。それでも疲労は消えず眠たいまま大学にゆきました。前日に徹夜したのが効いているようです。2日以上起き続けてられる人、どういう脳の構造しているのか謎です。意志の力が強ければそのようなことも可能なのだろうか。そもそも僕の頭が普通よりも疲れやすいというのはあるらしく、まともに勉強をしようものなら3時間でクタクタになってしまいます。頭の指向する向きを調節する機能がうまく働いてないようで、だから一度熱中し始めるともとの世界に戻ってくるのに時間が掛かるし、やらねばならないことがあってもいろんな方向に注意が向いてしまうのです。主体よりも環境が優位なタイプなのでしょう。おそらく、前頭葉の発達の具合がおかしいのです。

 化学実験。眠くて、ミスばかりしました。終わるのも遅かったし。

 その後サークルへ。眠かったし疲れていたので休もうかと思ったのだけど、そろそろ発表会だし、休むと次に出席するのが更に億劫になるのを知っているから、頑張って行きました。暑くてじめじめした中での練習だったので、意識が朦朧としてふらふらしました。そのせいで音の強弱や雰囲気など細部に注意を向けることが出来ず残念。
 つくった部誌を配ったのですが、また原稿の掲載に関してミスをしてしまって、自分は駄目だなあと思いました。執筆者が書きなおした原稿を送ってくれたのですが、それを差し替えるのを忘れていたのです。ああどうしようと恐怖で足がすくみました。なぜ僕はもっと厳重にチェックをしなかったのかとか後悔が頭のなかをぐるぐるまわって、世界から音が消えて、冷や汗をたくさんかきました。部誌の印刷を上から催促されて焦ったというのはあるのだけど、それでもあんまりな失態です。申し訳がない。仕方ないので、その分を別で印刷して配布しようと思います。お詫びのメールもしなくては。怖い。

 僕は本当に役立たずだなあと思います。期日を守ることが出来ないし、必要な課題をこなすことも出来ない。いろいろなところで失敗するし、その失敗を取り返すことも満足にできない。僕が人並み以上に出来ることとは一体なんなのだろう。辛うじて頭が良いと言われることはあるけども、その頭だって全然うまく使うことができなくて、どんどん腐らせていってしまっています。いつか何もかも失ってしまうに違いない。怖いです。

 大学をやめたいなと思います。ここからどうやっても僕は幸福になれそうにないし、そもそも時間の無駄であるように思われるのです。
 僕の性格や好みといった精神的傾向は、遺伝的な偏りと過去の経験による報酬系の強化、それから現在の環境といった諸条件のバランスの中で成立しています。それらは互いに影響を及ぼし合っていて、僕のそれは今かなりの悪循環の中にあるように思うのです。あらゆることに対して失敗し、そのフィードバックを受けて僕の報酬系はそれらを好まないように調整されるのだけれど、僕は大学という制度の中にいるために、それらを避けては通れない。それゆえ、更に失敗を繰り返し、僕はよりそれらを嫌いになってゆく。こうなるともはやこの負の連鎖を断ち切るには、ここから快進撃に転じるか、環境を完全に変えてしまう他ないのです。
 心療内科へでも出かけて行って、薬をもらってこようかとも思います。やる気物質を強制的に作り出させて、それが働いている間に、計画された成功体験を享受しつつ報酬系を再調整してゆく。それが出来たなら、僕はもう少しまともに生きてゆけるかもしれません。失敗すると、薬で強化したやる気を平常のものとして、最初の状態に戻ってしまうから、状況はさらに悪化することになるけども。それとも、やはり大学も何もかも辞めてしまって、新しい生き方をはじめる。新しい生き方。そうは言っても、そんなものはちっとも浮かんで来ません。かつての僕は大学へゆくモチベイションを高めるために、自分の在り様として許せるものをとても狭めてしまったのです。そうしないと前に進めなかったのです。何もやりたくない僕が、更に何もやりたくなくならねば、大学へ合格する最低限度の勉強さえ手につかなかったのです。高校の時の僕に一体何があったのか。周りがコツコツと勉強する中、適当に塾の授業に耳を傾けていただけで灘高へゆけた僕が、どうしてこれほど無能になってしまったのか。それともやはり、中学の時に努力することを覚えなかったのがいけなかったのか。本当の成功を一度たりとも経験せずに生きてきたような気がします。頑張って報われたことが本当にないのです。僕はもっと頑張ることに価値をおかねばならない。頑張る習慣をつけること。やはり病院へ行ってみるべきかもしれない。頑張って報われる味をしめるのです。今のような恐怖に駆動される生き方では、恐怖から逃れる方法を知るごとに落ちてゆきます。もっと成功や幸福を燃料として動けるよう、自分を調整してゆかねばなりません。
 明晰に生きよう。にゃんにゃん。