Redundanz

僕の言葉は、人と話をするためにあるんじゃない。

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 ベテルギウスが爆発すると、僕の知っているオリオン座もなくなってしまうのですね。少し寂しい気がします。あんまり見つけやすすぎるから、僕にとって星座といえばオリオン座でした。ベテルギウスが夜天から失われた後に物心ついた子どもたちは、星座と聞いて何を思い浮かべるのでしょう。ベテルギウスの欠けたオリオン座か、北斗七星か、はたまた違う何かか。もしかしてもう空なんて見ない可能性もあります。空は小さく、地上は明るくなる一方だから。
 違う世界には、僕らの太陽を構成要素とする有名な星座があったりしないだろうか。そしてそれが、その世界の子どもたちを星々の世界に誘っていたとしたら、それは素敵なことだと思います。
 あるいは、ずっとずっと未来。古いアーカイブに眠っていたオリオン座に見せられた少年が、かつてベテルギウスの存在した宙域に、再び熱核融合の火を灯す。そんな想像をしていました。楽しい。

 やる気のない一日。自分の予定管理の杜撰さがまた問題を起こしました。本当になんとかしてくれよ、僕。僕にはお前しかいないんだぜ。

 明日はまともな一日でありますよう。