Redundanz

僕の言葉は、人と話をするためにあるんじゃない。

0805

 他者との関わり方について考えていました(こういうことについて考えることができる、ということを昔の僕は知らなかったように思います。大した進歩です)。それで、僕は結局、 人と人のやりとりがやりとりそれ自体のために行われているということをあまりよく理解できていないのだから、相談役というポジションに落ち着いてしまうのが最もうまく人と関わってゆける道なのではないかな、ということに気付きました。自分にその能力があるかは別としてですが。とりあえずそういう方向でキャラクタを作り上げてゆきたいと思います。具体的な方法はまだ不明。

 実数について考えていました。数の中には、それを導く具体的な手続きがあるものと、そうでないものがあるとふと思ったのです。例えば√2とかπは前者です。いろいろ少ない数学の知識を組み合わせてみたところ、前者の数のうち、多項式の解になるようなもの全体の集合は、可算集合であることが分かりました。つまり実数よりも濃度が小さいのです。少し不思議だなと思いました。
 Wikipediaで調べてみたところ、多項式の根になるような数を代数的数、そうでないものを超越数と呼ぶらしいです。だいぶ前に調べたことがあったような気がするのだけれど、その時は何にも理解していなかったのでしょう。今日はじめてその意味を知りました。僕はやっぱり、自分で考え出す以外に勉強する仕方を知らないのかもしれない。ああそうそう、πは超越数であることがわかっているようです。ということは、全ての位の数を求める手続きのある数(計算可能数と言うらしいです)と代数的数は直接的に関係しているということにはならないのかな。よくわかりません。しかし、人間が指定する仕方の存在しない実数があるかもしれない、という感覚は、僕には少し奇妙に感じられます。あらゆる意味で規則的ではない数列。それはいったいなんなのだろうか。

 ようやくレポートを書き上げました。気まぐれにPDFの出力にLaTeXを使ってみたのですけど、やっぱ綺麗ですね。Wordはダメだという人達の気持ちがなんとなくわかります。自分の書いた文章が美しくプリントされるというのは、それ自体ものを書く動機になりうる。

 明日からサークルの合宿です。まだ準備してないのでさっさとやらなきゃ。バスの中で眠れることを期待したい。