Redundanz

僕の言葉は、人と話をするためにあるんじゃない。

習慣のこととか

 何か書きたくなったので書く。なんでかっていうと人が面白い文章を書いていてなんかいいなーって思ったからであってやっぱり何か書きたいことがあるわけではない。いや書いておきたいことはたくさんあるんだけれどそれを書いたところで面白くはならないよねえって気がするのでこういう風につれづれなるままにタイプしている。それでどうして面白い文章が書けると思ったのかと自問自答してみるに僕の脳髄は黙秘権を行使している真っ最中です。まあ、なんにも考えていないっていうのが本当のところ。
 そうそう、習慣っていうのはなかなか難しい概念だよねということを考えたのだった。僕がこうやって書いているのは人に影響されたからであって別に僕は徒然草ることを日課にしているわけでは全然ない。日記は書いているけどさ。
 生きていると時々、これを毎日やれたらいいよねってことに出会う。出会うんだけど習慣になることはあんまりない。人間ってのは常にあることを頭にとどめておくことは出来ないから。それ故習慣が習慣たる条件として、いつも適切な時間にそのことを思い出すってことがある。例えば、さてそろそろ今日に別れを告げようかって気分になってくるとふと日記のことを思い出す。それから歯磨きをして、電気を消して眠る。まあ細かい順番は前後することもあるけれど、だいたいそんな入眠リズムが僕の中にある。どれか一つに手間取るとなかなか寝付けないので困っている。困るなあ。さてさてこういった行為の連なりは、特に考えてやっていることではなくて、ある行為が次の行為をきちんと思い出すよう関連付けられた記憶の流れとして実現されている。スイッチがスイッチを入れる。人間はそうやって人生している。特に考えることなく、自然現象みたいに。ねこねこ。文章を書いているとときどきねこねこと挟みたくなる。これが習慣ってやつです。恐ろしいね。
 でも僕はそんな風に自動的に生きてゆきたくはないわけです。物理法則に反逆したいわけでは別にないし、強い自由意志を主張したいわけでもないけれども、まあ自分に許された範囲でいろんなことをしたいと思っていて、賢くなりたいとも思っている。その為には習慣のスイッチの連結を柔軟に配線し直す必要があって、僕は長い間それに苦労していたのだった。もともと僕は外界に対して鋭敏に反応するタチだから、その辺に誘惑が転がっているとすぐそっちに行ってしまうのです。で、いつの間にやら絵を書きはじめて5時間くらい経っていたりする。そうなってしまうと今度はもう寝ないで明日が来るのを待とうスイッチが入ってしまったりして、よせばいいのに徹夜して、明るい明日をふいにしてしまったりする。ああなんて僕は馬鹿なんだ、しかしその魂の叫びはいつの間にか忘却の彼方に追いやられてしまってまた同じことを繰り返す。にゃおにゃお。
 適切なタイミングに適切な物事を思い出すためには、今何しているかを把握していなくてはならない、ということが考えた末に思い至ったことだった。眠る前に歯を磨く、レベルに身体に染み込んだことであればいいんだけれど、日常に取り込んで日の浅い新参者の習慣は、きちんと思い出してやる必要がある。問題はそれをどうやって実現するかということで、僕が取った方法は結局、常に自分が何をしているか意識しておく、ということでした。なるたけ言語的に。そうすることで、言葉をとっかかりにしていろんなことを思い出すことが出来る。勉強しなきゃなあ、とか。もちろんそれを行動に移せるかって言うと別問題だけれど、始めることに精神力があんまり要らないことについては、それでうまく生活に取り込むことが出来る。よくものを見ることとか、よくものを聞くこととか。最近観察力がちょっと上がったみたいで嬉しい限りです。
 大変だったのは、大元の習慣、心のファイルシステムであるところの、生活を概念として切り出してくる作業を身体に馴染ませるところで、割と時間がかかった気がする。時々やってみるんだけれど、すぐに忘れてしまって、またふとした拍子に思い出すということの繰り返し。今だって時々忘れて好きなことに熱中してしまっていたりする。熱中するのは自分にとって大事なことなんだけれど、でも社会生活との折り合いは悪いのよね。ううむ。
 とまあ最近はそんな感じで生きています。もっと冗談みたいなことをたくさん書いて、読み返して、自分は面白い文章書けるじゃないかって満足するつもりだったんだけれど、なんかライフハック的なことを書いてしまった。まあ書いておきたいことの一つではあったから別に無駄なことではないんだけれども。ちょっともやもやするよね。

 今日というか昨日は15時前頃に起きたのであんまり眠くないです。いや、ついさっきまではあんまり眠くなかった。今はちょっと眠い。これから朝までどうしようかと思って、さすがに僕は徹夜するって選択肢はもう選ばない。少しでいいので眠りましょう。明日はなんかゼミで議事録(Protokollというらしい)を取らねばならないらしくってちょっと緊張しています。あ、ボイスレコーダー買ってない。携帯電話氏にに覚えててもらうかな。でも一時間半ってなると少し心配よね。マイクテストマイクテスト。うん、明日ちょっと電気屋に寄ろう。しかしまーお金がにゃーだよ。