Redundanz

僕の言葉は、人と話をするためにあるんじゃない。

0426

 結局昨夜は一晩中起きていました。前日に沢山眠ったおかげでそこまでつらくはなく。技能教習をすっぽかしてキャンセル料を取られるよりはマシです。今後は決して午前に予約は入れないようにしよう……。
 朝になるまで音楽を聞いていました。宇多田ヒカルのBeautiful World、「別にいいけど」の部分に神が宿っていると思います。こういう素っ気無い感じの別にいいけど言えるようになりたい。言えたところで何かがどうにかなるわけでもないですが。
 
 今日はS字クランクの練習。寝不足で知覚が半分死んでいたのだけれどむしろいつもよりスムーズに車体を操れていた気がする。ある程度ぼーっとしていたほうが僕は物事をうまくやれるのだろうか。

 仏教でいう色というのは、認識において生じる境界的なもののことを指すようです(だからそれは"色"と呼ばれるのだ)。2500年前にすでに彼らは赤い波長の光と赤さの違いを認識していたらしい。すさまじいことだと思います。科学的世界観が世を席巻するはるか昔に、彼らは世界を物質のパターンとして認識していたのだ。彼らは「私」などないのだという。色即是空、空即是色。しかし僕にはまだ後ろ半分がよくわからない。ないということはあるということである。それは単なる「疑い得ない」ものの考えを超えている気がするのです。彼らは一体何を見たのだろうか。

 「常に気をつけて、世界を空であると観ぜよ」 -- 『スッタニパータ』