Redundanz

僕の言葉は、人と話をするためにあるんじゃない。

0603

 草原にじっと寝そべってときどき尻尾をパタリと動かすやつやりたい。

 なにもかもが自明な作業に見えてきてつらいときは、画家や音楽家の身体は自明な動きしかしないけれどもそこから生み出される圧力は非自明であるという事実について考えることにしている。僕の生活はよい旋律を奏でているだろうか。

 そのように解釈できるからと言ってそのように解釈せねばならないという道理はない。それらを同一視出来るからと言って同一視せねばならないわけでもない。倫理だってもとを辿ればエゴなのだとか、この世界に本質的な価値などないとか、そういった言説も、ある視点に対応する抽象に基づいたひとつの解釈なのであって、その説得力は真理に由来するものではなく、あくまで人間的な生活の次元に源泉を持っている、”と解釈することが出来る”!。だから、僕らは選ばなくてはならない、自分の立っている場所を。選ばなかったところで、選んだことになってしまうのだから。