Redundanz

僕の言葉は、人と話をするためにあるんじゃない。

0613

 わたしとあなたの違いは、言葉においては表面的なものにすぎない。〈このわたし〉を数多の人格から区別する能力を言葉は持っていない。言葉は本質的に対称的だ。だから誰かを殴りつけるために放たれた言葉はたいてい自分をも殴っているし、外敵を拘束するために用いられた言説は同時に自分をも縛っている。語り口を研ぎ澄ませば研ぎ澄ますほどその傾向は強まる。論理的兵装とそれを構成するひんやり硬い言葉の歯車たち。これまでにどれだけの人々がその暴発によって死んできたことか。言葉を使って身を守るということの危うさ。

 今日も今日とてstan職人。だんだん楽しくなってきました。間欠的不規則報酬。

 対象がどういう形をしているか人はほとんど気に留めない。形は対象を対象として編み上げるための足掛かりであって、対象が見えている限りその形に注意が払われることは少ない。だからものを精確に見ることはとてもむつかしい。そのためには一度組み上がったゲシュタルトをばらす必要がある。絵を描くということ。