Redundanz

僕の言葉は、人と話をするためにあるんじゃない。

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 『ONCE』と題された谷川俊太郎の初期の作品を集めたアンソロジーを読んでいる。彼の十代の頃の文章が載っていて、まさに才能!という感じなのだが、そこにはやはり十代特有の青臭さが滲んでいてなんだか安心したりする。ここでいう青臭さとは未確立な表現様式、収束途上の内省が生み出す万華鏡様のノイズのことであり、その振れ幅が「才能を感じさせる」のだが、それはまだ才能として結実しているわけではない。そういう「才能を感じさせる」文章が僕は好きだ。さてこの文章はどうかな、なかなかうまくいかないよな。