Redundanz

僕の言葉は、人と話をするためにあるんじゃない。

0526

ここしばらくずっと身体(脳含む)の調子が悪かったのだが、先日ふと思い立って一日断食をしてみたところ面白いほど調子が回復して能力が300%(当社比)くらいになった。栄養が不足したことによって狩猟モードに復帰したか、あるいは胃腸に休息を与えたこと…

0518

自分の意識は、自分が語ることを聞くことではなく、自分が見ているものを見ることの上にあるなあと思った。 C.S.パースは、数学のすごさはその確実性・無謬性にあるのではなく(実際、人はしばしば演繹を間違える)、たとえ誤謬が発生したとしてもそれをすぐ…

0513

問いとはなんなのだろうかと考えていた。内省してみると、問いにともなう内的感覚は焦燥に似ている。何をしたらよいかわからない居心地の悪さ。たとえば「問いとはなんだろう」と口にしてみる。そのあとに如何なる言葉を続けるべきか直ちにはわからない。わ…

0425

先日映画館でタイタニックを見た。「午前十時の映画祭」でリバイバル上映されていたのである。現実と虚構の接続がたいへん見事で、お話としても非常によく出来ていると感じだけれども、人間ドラマとしてはそれほど心動かされはしなかった。いちばん心に残っ…

0418

豊かな人生を送りたいと思う。ここでいう豊かさというのは、豊富な教養とか丁寧な食生活とか適度な運動とかそういったものの集積のことではなく、退屈な時間を持て余してノートの片隅に落書きをはじめるような、そういう隙間に満ちた生活のことである。にゃ…

0308

ここ半年くらいずっと目覚めていたような気がしています。あまりに規則正しく毎日が過ぎてゆくので、意識がその継ぎ目を忘れてしまったみたい。起きたいときに起き、眠りたいときに眠る。人間らしく生きるということはつまりそういうことだと思うのですが、…

0227

意志の力は、すべきことをするためではなく、すべきでないことをしないために用いるべきだ、ということが分かってきた。それができれば、あとは水が低きに向かって流れてゆくように、事態は目標へ向けて転がってゆく。

0226

僕は「ほんとうの」よりもむしろ「結局のところ」が知りたいのだな、と思った。 引っ越しをしました。長いあいだ貼っていた絆創膏を引剥したときみたいな痛みがあります。この痛みもまた時間とともに癒えてゆくのでしょう。そして癒えてしまった傷跡を見て一…

0206

自分の関心を大事にするのと同じくらい、自分の無関心を大事にしなくてはならない。いろいろなことに興味を抱き、退屈を趣味で埋めてしまうような人間になってはいけない。つまり自分の心に嘘をついてはいけない。 物事を相対化するのは、実はとてもむつかし…

0204

「罪人である自分」に対する憐憫ほど醜悪なものはない。気をつけること。 この肉体は自然法則に縛られた物質の振る舞いに過ぎないというのに、どうしてそれが〈私〉であることが可能なのか。〈痛み〉や〈赤さ〉を擁しうるのか。15年もの間、僕はこの問いに駆…

0203

今朝、「朝っぽい曲をかけて」となんとなしにGoogle Homeに頼むと、ジムノペディ第一番が流れはじめた。たしかに朝っぽいが、しかしこれはすべてが過去になったあとの朝という雰囲気である。闘いに背を向けて得た平穏、戦線復帰への助走。起承転結でいうと転…

0125

『ONCE』と題された谷川俊太郎の初期の作品を集めたアンソロジーを読んでいる。彼の十代の頃の文章が載っていて、まさに才能!という感じなのだが、そこにはやはり十代特有の青臭さが滲んでいてなんだか安心したりする。ここでいう青臭さとは未確立な表現様…

0121

ウィトゲンシュタインが試みたのはつまりこういうことだ。対象とその記述という二項対立を統合的に解消すること。それらが実は同じ階梯にあることを示すこと。呻き声が〈痛み〉を記述しているのではなく、呻き声がまさに痛みであり、記述される「痛みそのも…

1231

文章を読むと、僕の頭を使って、他人が考えて他人が納得する。そいつが出ていくとなにも残らない。そいつが頭のなかにいるうちにそいつと話をしないといけない。 理解するということは、ある状況における適切な振る舞いが分かるということで、ここでいう適切…

1229

人間が「決断」をするのは、その選択の結末が予測できない場合であるということに気がついた。期待される効用が明白である場合には、我々は選ばない。ただ自然にそうするだけのことである。我々が選択と決断を迫られるのは、そこに勾配が見えないときだ。有…

1222

寒い屋外で温かいブラックコーヒーを飲みながら明治の板チョコを齧るのが好きです。謎の幸福感がある。こういう組合せをもっと探っていきたい。 アイデンティティは自分自身の振る舞いや能力についてのモデルみたいなものだと思う。たとえば地面に出来た幅一…

1217

Bitcoinの価値は計算機たちの競争によって生じているわけだけど、これは無駄が多すぎてスマートではないと思っていた。膨大な計算力や電力をただそれだけのために費やすのは馬鹿げていると。しかし、これは友人に指摘されてなるほどと思ったのだけど、ドルや…

1126

世界の縁でランダムウォーク。 たとえばx>0という条件が与えられたときに「ああxは-1ではないんだな」と思うためには、単なる論理的思考とは別の飛躍――つまり「x=-1となることがあるか?」という問いを立てること――が必要になる。思考においてもっとも重要な…

1119

25歳になって2日が経ちましたがとくに変わりはありません。自分が生まれて四半世紀が経ったのだと思うとちょっと変な気がする。昨日の続きを毎日やり続けていただけなのにこんなに遠くへ来てしまった。 ところで四半世紀っていうと4と2分の1世紀っぽくて…

1112

思い出すたびに記憶が脚色されてゆく気がして、昔のことを想起するのが少し躊躇われるようになった。時間とともに変容してゆくくせに「これは客観的で恒久不変な過去の記録ですよ」みたいな顔してるからエピソード記憶は気に食わない。そんなものなくていい…

1109

なめらかな曲線のようだった文章が句読点を通るとそこでかくんと折れ曲がってしまう。そういうのを減らしていきたい。 自分の心が敏捷性を失っているのを感じます。応答が遅いし、考えを掘り下げることもできない。現実の輪郭がぼんやりしていてそこはかとな…

1105

自分が見ているものが一体何であるのかを見るために私は努力してきた。(C.S.Peirce) コンピュータシミュレーションはつまるところ外挿である、ということにふと気がついた。われわれの認識の粒度においてほとんど確定的であるとみなせる事実をデータとして…

1027

暗い情動を鍵盤にぶつけてもピアノが鳴らすのはいつもと変わらない音で。そのことに安心すればよいのか無力感を覚えればよいのか、僕にはまだわからない。

1023

久しぶりの晴天が本当に嬉しくて、人は天気のことでこんなにもよろこべるものなのかと吃驚した。台風一過の青空は最高です。

1022

ここのところ雨の日が続いていて気分もじっとりしている。明日は台風まで来るそうだ。勘弁してほしい。 ニューラルネットは複雑な変換を学習できるけれど、ネットワークを構成するニューロン自体の振る舞いはシンプルである。各ニューロンはネットワーク全体…

1019

これ以上疑えないからという理由でなにかを信じるのはやはり不誠実な態度だと思う。懐疑は知性のネガティブな側面などではまったくなく、それ自体ひとつの創造的営みである。だからこれ以上疑えないことを理由にある命題が真であると主張することは、自分が1…

0918

なにもしないまま時間が過ぎていくこの感覚を忘れかけていたことに気付いてぞっとしている。なによりも慎重に執り行われるべき、自分が自分であるための儀式が廃れていく。現在は数直線の一点に成り下がり、混沌は整理され、空白は予定で埋まり、はにかみは…

0917

言葉を用いて相貌を伝えることは出来ない。言葉は相貌の上に築かれたものだからだ。林檎の相貌を知らない人に、いくら言葉を尽くしたところで、実際に林檎を目にしたときの「その」感じを伝えることは不可能である。もちろん林檎の相貌を構成する要素的な相…

0820

黒猫なんていないよ、ただ黒猫という言葉があるだけ。それは取っ手なんだ、あるいはツマミかもしれないが、それを介することで君は現実を操作できる。まあ君や現実も同じく取っ手の一つにすぎないんだけどね。烏はそう言うとばさりと羽ばたいて忽然と消えた…

0816

久しぶりの労動。休み期間中に見事に昼夜逆転してしまったため昨夜は寝るのに失敗し3時間睡眠での出社だったけど、それでも休み直前と比べれば随分と調子が良かった。「6時間睡眠を2週間続けると2日徹夜したのと同じくらいまで認知能力が下がる」という話は…