Redundanz

僕の言葉は、人と話をするためにあるんじゃない。

まさかとは思いますが、この「理性」とは、あなたの想像上の存在にすぎないのではないでしょうか。(以下略

体調が優れません。
朝目を覚ますと、見慣れているはずの室内がいつもと違うように感じられて、押入れの隙間に何かいるような気がしたり、物の重なりや光の加減のうちに生じた本来意味のないはずの模様や図形が、意図を持って語りかけてくるような気がしました。ああ、ついに僕の精神は現実との接点を失いつつあるのかと空恐ろしくなり、寒気もしたので布団にくるまっているといつの間にか寝てしまったのだけど、起きた時には、それはおさまっていて、代わりに喉の痛みと体の怠さが残っていました。どうやら風邪を引いただけだったらしいです。まあ、風邪を引いて幻覚を見たことなんて今までないので、不安は多少残るけども。
僕は、自分の正気が失われることを厭わないような心の使い方をしてきていて、それでも、何かに近づけたらなと思っていたはずなのだ。けれどもそれは、僕程度の人間が何を考えようが、自壊するほどのことはないだろうという諦めと慢心に満ちた考えだったのかなあと思います。狂ってゆく自分を、僕の理性はどのくらい認識できるだろうか、とか。

夕方くらいから、動けるようになってきて、勉強して読書してお絵かき。最近、自分の絵に対する気に入らなさに慣れてしまったように思います。昔は、気に食わない部分があると、どうすればそこを改善できるのか、どうすれば自分の気に入る絵を描けるか(しかもそれは、意識して描くようなことではダメなのです)と、何千回と描きなおしていたのだけど。その偏執が、もしかして才能と呼ばれるたぐいのものだったのかなと思うと、惜しいです。もう僕は絵描きにはなれないのだろうな。
それでも今日は、ちょくちょく落書きをする中で生じた癖、歪みを調節し直して、少しだけ、スランプを抜けた気がします。スランプなんて言えるほど、元が出来ていたわけではないのだけど。あとでもう少し描いて、体に覚え込ませようかな。

そういえばまたサークルを休んでしまった。体調管理くらいできないと、人に迷惑をかけてしまう、ということ。大人になった、大人にされてしまったのだなあと思います。摩耗するのは怖いです、正気を失うことと同じくらいに。今日は早めに寝て、明日はきっとゆきます。
がんばらなきゃ。