Redundanz

僕の言葉は、人と話をするためにあるんじゃない。

0914(インド10日目)

 寝坊してしまい日の出を見逃しました。午前中はホテルのおじさんに案内されて町巡り。バラナシの道は入り組んでいて、交通も激しいのであまり歩き回るには適さない感じです。両親が事故にあったのもこの町らしいし。危ない危ない。おじさんおすすめのお店で、おみやげに紅茶を買いました。ダージリンとアッサム。適正価格ぽかったけど、それでも紅茶は高くって路銀の残りが心配です。
 ホテルで昼ごはんを食べて休憩している際、インドネシア人のナンダ氏(日本語の何?と同じ発音だと自分で言っていた)と知り合いました。彼は、これからボンベイで三ヶ月のインターンをやる予定のプログラマで、それまでインドを観光しているとのことです。日本の文化について多少の理解があるらしく、その辺の話題で盛り上がりました。JKT48について、馬鹿げているがマーケティングは上手いと思うなどと大二病の大学生みたいなことを言っていたのが少し面白かった。
 その後サールナートへ。悟って仏陀となったシッダールタが伝導を開始した初転法輪の地です。 仏教文化に僕は割と興味があるのですが、そこは単に歴史的建造物があるというだけであんまり面白くなかった。他のツアー客のガイドの話をちょっと聞いてみても薄っぺらいことしか喋ってないし。まあ仏教の内容的な部分は適当に文献を漁ればいくらでもあるわけで、単に歴史的な遺跡だからと日和ってやって来た僕が悪かったんですけどね。
 夕方から夜にかけて、ナンダ氏とボートでガンジス川沿いを周りました。ナンダ氏はカメラが趣味らしく、一眼レフを抱えていろいろ撮影。僕は周囲を眺めながらぼんやり。川沿いには沢山のガートと呼ばれる堤があり、それぞれに特色があります。なかには火葬場となっている場所もあって、24時間遺体を焼き続けているらしい。船から火葬の様子を見ることができたのですが、薪の中で遺体が燃えていると言ったって、遠目にはよく分からず、映画の中での死よりもさらに現実感がありません。自分の死生観に何か影響を与えてくれることを期待していたのだけどな。そうしているうちに川岸で祭りが始まり、それを船から眺めて、ホテルに帰還。あまりに平穏に時が過ぎてゆくので、だんだんと退屈になってきました。今となっては初っ端のハプニングが恋しいです。
 明日こそは早起きして日の出を見ましょう。それからブッダガヤへ向かいます