Redundanz

僕の言葉は、人と話をするためにあるんじゃない。

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 ここのところ自分がどういう人間であったかを見失いつつあります。生活の中で時折、あれ、僕はこんな行動や物言いをする人間だったっけ、と小さな違和感を覚えるのです。あるいは逆に、かつての僕は自分がどういうキャラクタに類型化できるかということにある種の信念を持っていて、そこから注意深く外れないように行動していたということなのかもしれません。歪んだ憧れや、自らの無能の説明を求める気持ちから、何かを演じようとしていた、そんな気がします。けれども今の僕は、自分にそんな衝動が存在したことを意識できない。なんでかしらないけども、僕は埋没しようとしている。ただの変なやつ、あるいはただのまともな人になりつつある。それが一体どういうことなのか、全く予想がつきません。少し怖いな。