Redundanz

僕の言葉は、人と話をするためにあるんじゃない。

0626

 侏儒の言葉を読んでいます。芥川龍之介には面白くないお話ばっかり書いている人という印象があったのですが、この人の随筆はすごい。頭の良さと人間への失望がちょうど良く皮肉へとブレンドされていて痛快です。快刀乱麻を断つという言葉はこういうものを言うのだな、という感じがする。言語の感覚も絶妙だし、これは太宰が憧れるわけだ。それと比べて僕は、と泣き言を並べるのはやめといて、あと二十年くらいで追いつけたら良いな、と思います。無理かなー。