Redundanz

僕の言葉は、人と話をするためにあるんじゃない。

0206

 自分の関心を大事にするのと同じくらい、自分の無関心を大事にしなくてはならない。いろいろなことに興味を抱き、退屈を趣味で埋めてしまうような人間になってはいけない。つまり自分の心に嘘をついてはいけない。

 物事を相対化するのは、実はとてもむつかしい。選択肢を並置して上から眺めただけでは相対化したことにならない。そうした選択肢を可能としている背景それ自体を括弧に入れる必要があり、そのためにはある種の「修行」が必要になる。自分が普段使いしている言葉たちから距離を置くための修行が。