Redundanz

僕の言葉は、人と話をするためにあるんじゃない。

0425

 先日映画館でタイタニックを見た。「午前十時の映画祭」でリバイバル上映されていたのである。現実と虚構の接続がたいへん見事で、お話としても非常によく出来ていると感じだけれども、人間ドラマとしてはそれほど心動かされはしなかった。いちばん心に残っているのは、タイタニックが出港するシーンの、段々と回転数を上げてゆく蒸気機関の映像である。僕はああいう複雑で巨大なシステムが淡々と機能しているのを見るのが好きなのだと思う。その奇跡的に安定した系の背後に人々の偏執的な努力を感じるのだ。これは昔からそうで、小さい頃離陸するジャンボジェットを見て泣いたことがある。人類頑張ってるなー、と。
 ちなみにタイタニックの登場人物の中ではアンドリュースさんが好きです。彼はあの中でもっとも純粋な人物だと思う。