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Redundanz

僕の言葉は、人と話をするためにあるんじゃない。

水滴のこと

雑記

鬱蒼と樹木が生い茂る原始林の奥深く
重なりあう葉葉が音を散らし
しんとした靄が奥行きを不透明にしている
辺りを見回せば樹樹に続く樹樹
それらのうちに同じものは一つとしてないはずなのに
すべてが一つの繰り返しであるような気もする
パターン
なにかを保存するのが規則の役割で
僕にはめられた枷である

乳白色の木漏れ日が抉りだす僕の輪郭が唯一の基準点だ
それは空宙に浮かぶ水滴のかたちをしている
光を歪める透明な球体
僕はまるでブラックホールのように
腐葉土を目指し旅路を墜ちてゆく

僕を通した森の風景とそれを振り返る僕
認識の本質は境目にあり
一瞬のうちに移り変わる深緑の煌めきが僕の魂ということになる
繰り返し繰り返す繰り返しの連鎖に
どこかあっちの方で閉じられた球型の水面に
全て等しく異なるものたちが踊る
パターン
つじつまを合わせようとする強い力に
たまには逆らってみたくなるのだ
パターン!