Redundanz

僕の言葉は、人と話をするためにあるんじゃない。

2021-04-01から1ヶ月間の記事一覧

例外

この世界は印刷された物語で、登場人物の僕がいくら暴れてみせたところで、それもまた静謐な明朝体の配列に過ぎず、紙面が破れたりはしない。しかしいつの日か落丁の一つでも作ってやりたいものだと思う。 このお話から脱出するという考えと比べれば、それ以…

哲学探究を読む(20)

3月があまりに忙しかったため精神の調子を回復させるのに時間がかかってしまった。生きるために労働をしているというのにこれでは本末転倒である。 気を取り直して第34節。 それでも誰かが次のように言ったと仮定してほしい。「形に注意を向けるとき、私…