Redundanz

僕の言葉は、人と話をするためにあるんじゃない。

2023-12-01から1ヶ月間の記事一覧

哲学探究を読む(28)

第51節。これまでの議論は『テアイテトス』の言語観を論駁するためのものだった。『テアイテトス』の言語観とは、世界には「原要素」が存在し、それが名指されることで、対象と記号の、すなわち世界と言語の結び付きが作られているという言語観である。人…

哲学探究を読む(27)

第50節。原要素についての議論の続き。 それでは、要素については、存在するとも存在しないとも言えない、と言うのはどういうことのなのか? この問いがそもそもどこから出てきたのかというと、第46節の『テアイテトス』の引用である。「それ以外の規定…