Redundanz

僕の言葉は、人と話をするためにあるんじゃない。

2020-02-01から1ヶ月間の記事一覧

0228

現実を歪めたり覆い隠したりするような言説をユーモアとは呼びたくない気持ちがあります。ユーモアは知性を明晰にするものであってほしいと思う。まあでも歪みのない現実など幻想なわけで、これはただ自分の狭量さの表出に過ぎないのかもしれない。 言葉にす…

0220

よく考えるためには、まず考えを止めること。心の水面を静かにたもって、水底をじっと見ること。水底に光る自発性のきらめきを見逃さないこと。 コロナウイルスについて「正しく恐れよう」と言う人たちがいる。たいへん嫌な言葉だと思う。まるで絶対の正しさ…

0217

自分の心を観察するときは、推測を挟んではいけない。少なくとも共通言語の論理で推測してはいけない。それは自分固有の狂気を殺すことに繋がる。まず心が混沌を語るのを聞き、そこにある論理を引き出していかねばならない。 自分の不義理が巡り巡って自分を…

0214

言語化するということは、強弱の世界から有無の世界に移るということだ。 Philosophische Untersuchungen を全文丸暗記してみようと思った。言葉の意味や文法は気にせず、ただの音と文字の並びとしてすべて頭の中に収めてみる。それが終わったとき、僕の目に…

0213

茹でたてブロッコリーのしんなり鮮やかな緑が好きだなと思った。おいしい。

0211

暖炉のある暮らしっていいよね、ということで先日注文していたミニチュアレンガが今朝届いたので、さっそくミニチュアロケットストーブを作ってみた。これが東京暮らしの限界である(そんなことはない)。モルタルも準備してあるのだが、まずは仮組みして割…

0210

言語においてはミイラ取りは必ずミイラになる。相手を説得しようとすることは、相手の言葉を覚えることだからだ。多数の人々が曲がりなりにも共通の世界観を維持できているのは、この作用に依るところが大きい。もちろん身体的な同質性により生活環境が似通…

0209

語られたことはすべて規範的である。なぜなら、その内容を肯定するにせよ否定するにせよ、ある文を理解するということは、その文が真となるような条件を理解することであり、それはとりもなおさず、それらの条件が「見えている」ことを要請するからだ。たと…

0208

回転式に生活をやっているとふと旅に出たくなる。ここではないどこかの絶景を思い浮かべて、それを前に立ち尽くすことができたらどんなにいいだろうと考える。だがそうした瞬間に僕の頭を占めているのは、(インターネットや駅のポスターなんかで見て記憶に…

0207

僕の言葉は、人と話をするためにあるんじゃない。という気持ち――気概と言ってもよいかもしれない――を取り戻していきたいと思う。近頃の僕はどうも言葉を意思疎通(これには自分自身との対話も含まれる)にばかり浪費している。それではいけない。光あれ、と…