Redundanz

僕の言葉は、人と話をするためにあるんじゃない。

2020-12-01から1ヶ月間の記事一覧

哲学探究を読む(16)

どうも自分は、頭が煮詰まると身体(とくに眼)を動かして退路を探る癖があるようで、結果としてノイズが脳に入力されて考えが拡散する。で、気が乗らない問題を考えていたような場合には十中八九戻ってこない。集中力の増進のためにはじっと身体を固定する…

哲学探究を読む(15)

何かを「自覚的に」知るということの意味は、それを可能性の空間のなかに位置付けることである。それゆえ、自覚することは人に選択を迫る。理由と意志を持つことを要求する。自由と引き換えの重責を避けるために、人類は無自覚な知の形式を維持・発展させて…

哲学探究を読む(14)

自分の完璧主義と付き合っていくうえで重要なのは、完全性への拘りを薄めようと努力することではなく、むしろ、それぞれの行為が「一個の作品」であるという認識を捨てることなのではないかと思った。もっとこう、歯磨きするような気持ちで。 ここのところ労…