Redundanz

僕の言葉は、人と話をするためにあるんじゃない。

0908(インド4日目)

 昨日までとはうってかわって平和な一日。アイフォン・ニガテ氏が今日合わないかと言っていた気がするので(やはりインドの英語は聞き取りにくい)、電話をしてみたのですが出ず、とりあえずジャイプル駅のラジャスタン州観光センタに行ってみることにしました。ホテルからの道を聞きながら歩いてゆくと、なんとか駅にたどり着くことに成功。案外歩いて行けるものなのですね。何度か嘘の道を教えられて迷いもしたのだけど。多分悪気があったのではなく、知らない道を無理に教えようとして適当なこと言ったのだと思う。
 観光センタに出向くと、数人のグループで回るツアーがあるからそれに参加しないかと言われました。250ルピーで有名所を大方回れるのはありがたいし、旅行者の知り合いができるかもしれない。今日は休日でバザールも閉まっているらしいので、その提案に乗りました。
 車でジャイプルを周ります。同乗者はネパール人一人、オーストラリア人夫妻(東京オリンピックおめでとうと言われた)、インド南部の人一人、インドの大学生(インド工科大学)2人でした。
 美術館を回ったり、城へ登ったり、風の宮殿、水の宮殿を見たりしました。ピンクシティ(いかがわしい意味ではない)というだけであって、美しい桃色建築物(いかがわしい意味はない)でいっぱいです。特にマハラジャの作った天体観測施設は、SFのメカニックに使えそうな意匠に溢れていて興味深かったな。大学生の一人に、巨大な日時計についてマスドライバーみたいだと言ったら頷いてくれた。彼らはインド工科大学の謙虚で優秀な情報学徒らしく(LISP使いだとか言っていた気がするぞ)、休みを利用して観光してるとのことでした。二人とも賢そうな雰囲気を放っていて、特に片方は出来る開成生ぽかった。(偏見です) 果てはMicrosoftGoogleなんかで働くのだとか。彼らと遺跡や美術館をまわるのは楽しかったけども、基本彼らはヒンディー語で会話するので、それに混ざれなかったのは少し残念だったかな。彼らは写真好きで、一緒に何枚か撮ったので、機会があればいくつか選んで上げよう。彼らの振る舞いを眺めているとインドでの振る舞い方、客引きのスルーの仕方などわかってきたので、それもまた収穫でした。
 ジャイプル駅に戻ってきてから、一緒だったネパール人に駅のドミトリーに案内してもらったのですが、あいにく満室でした。仕方がないので彼とはそこで別れて、また駅の観光センタに行き、300ルピーで泊まれる宿を探してもらいました。幸運にも1件見つかったので、リクシャーに乗ってそこへ。しかしその運転手、道を間違えるわ違う宿に連れてゆこうとするわ散々だったので日本語で思い切り罵って(案外これが楽しくて良くない)、歩いて探しました。
 ホテルは値段相応でしたが、支配人は良い人で、なかなか良い所でした。ただ、部屋の鍵が内側から閉められないのは問題だったので、前に買ったショールでドアの取っ手とトイレのドアノブをつないで開かないように工作。安全を確保してから、昨日買った石鹸で服を洗濯し、九時前には眠りました。ああ、そういえばアイフォン・ニガテ氏には結局会わなかったな。忘れられちゃったのかしらん。