言語的記述は、それがいかに理論立っていようと絶対的なものに思われようと、世界についての<感想>を超えるものではない、と言いたい。そしてある目的の相の下においてはじめて感想に優劣が生じるのである。
わたくしは、よい書物を著したいと思った。だが、そのような結果にはならなかった。そして、わたくしがこれを改良できる時間は、すでに過ぎ去っている。(ウィトゲンシュタイン「哲学探究」)
なんだかかなしい文章。
ここのところ厳しい無能感に苛まれていたのですが、やっぱ全部堪え性のなさが悪いよねと考えていたら幾らか心が安定してきました。まだ(自分にとって大事な部分が)完全に駄目だと決まったわけじゃないんだ、問題なのは付随的な性質なんだと自分に言い聞かせている感じです。それで何かが解決するわけではないけれど、気分は大事。
間を取ることの大切さは重々承知しているのですが、なかなかうまくいきません。はじめのうちは気をつけていてもいつの間にか衝動に押し流されている。急いてはダメ。ていねいにていねいに。