Redundanz

僕の言葉は、人と話をするためにあるんじゃない。

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 1限はアクティブラーニングの講義。今日も蛍光タンパク質の話題だったのですが、励起の連鎖でカルシウムセンサとして使ったり、種類の違うタンパク質で、人体を透過しやすい光を励起光発色光として使う新しい蛍光タンパク質の開発(iRFP)、紫外線で色の変わるもの(Kaede,Dronpa)など、様々に応用研究が進んでいるようです。これによって脳の神経の発火を可視化したり、受精卵の細胞分裂においてどの細胞がどのように分化するようなるか追えるようになったりと、かなり凄いことが出来るようなっています。そういえば最近アメリカが10カ年計画としてBRAIN initiativeなる研究を始めたようですね。アポロ計画やヒトゲノム計画の成果を見ていると、かなり期待できます。注目しておこう。あと、Brainbowの仕組み調べなきゃ。

 生協の書店で、谷徹の「これが現象学だ」と、野矢茂樹の「哲学の謎」を買いました。講義の間の暇な時間に哲学の謎の方を読んでしまったのですが、僕が哲学的な思惟を始めるきっかけとなった、素朴な不思議、原初の疑問がわかりやすい仕方でまとめられていて、ああ僕はこれらの問になんとかして答えたいのだと、初志を思い出すことが出来ました。ある種の人々にとっては、この本は非常な良著でありうると思います。おすすめ。

 夕方少し眠って、それから頼まれていた色紙の真ん中に載せるイラストを描こうとしたのだけど、とある失せ物の存在に気付いてしまい、それが気になって家中をひっくり返していました。ちょっとしたメモの切れ端だったので、間違えて捨ててしまったのでしょう、いくら探しても見つからず、結局頑張って書いてあったメールアドレスを記憶とGoogleを頼りに思い出しました。はじめからこうしておけばよかった。