Redundanz

僕の言葉は、人と話をするためにあるんじゃない。

0731

 7月が終わります。僕の記憶の中の7月は、強い日差しと鮮やかな緑、それからセミの鳴き声に彩られたものだったと思うのだけど、それらはどこへ行ってしまったのだろうか。僕を置いて。

 昼からサークルへ。子守唄という題名の通り、なんだか眠い曲を歌いました。(酸欠のせいかもしれない)ゆったりした旋律の割に喉を酷使する曲で、練習が終わる頃には声を出すのさえ億劫に。でもこういう曲は完成に時間かかるのよね。

 その後渋谷のHIS窓口へ。僕が東急のHISのコーナーへ入ると話しかけてきた案内の女の人に、インドへの航空券を買いたいのですがと伝えると、席へと案内されました。必要事項を確認して、航空券の発券の手続きへ。こちらではクレジットカードのみの取り扱いではなく、ちゃんと銀行振込も出来るようだったので安心しました。僕もそろそろクレジットカードをつくるべきか。
 手続きには結構な時間がかかりました。申込書の記入欄を埋めきってしまって、貸してもらった地球の歩き方の1/3程を読破したところでようやく、書類の束を抱えた案内の人が戻って来ました。どうやら大使館の方へビザの発行手続きについて問い合わせてくれていたらしく、観光ビザの発行には3週間かかる、とのことでした。ビザについては僕は完全に失念していて、それだとパスポートの取得にかかる期間がかなり危うくなってきます。どうしたものか悩んだけどもひとまず保留。それから保険について説明を受けて(一応、一番安いのに加入しておきました(何故か負けた気がするけど))、ひとまず手続きは終了。書類を袋に入れてもらって窓口を後にしました。
 さて、まずは早急にパスポートを作らねばなりません。パスポートの受取は本人でなくてはならず、帰省する際に受け取るというのでは間に合わない。調べてみたところ、学生は居所申請といって、住所のある都市でなくても住民票の写しがあればパスポートを取れるようなので、それを利用することにしました。幸先が悪い感じになって来ましたが、もう航空券は確保してしまったので、ひとまずこれで退路は絶たれてしまったわけです。自分から行くことを決めたとはいえ、もう引き返せないとなると、少し不安で、少しスリリングな気持ちになります。今の僕は、時に可逆性がないことを忘れてしまっているきらいがあるから、たまにはこういうのもいいでしょう。死にかけるために海外を放浪したいなんて冗談みたいに僕が言っているのは、そういう気持ちが根底にあってのことなのかもしれない。

 明日は髪を切って、証明写真をとりにゆきましょう。サイズが厳しいらしいし、少し高いけども写真屋さんに頼むべきか。