Redundanz

僕の言葉は、人と話をするためにあるんじゃない。

注意

自分の内側をつねに減圧しておくことだ
くぐもって遠い心音が厚いガラスの向こうに聞こえる
純粋意識は夢に空いた穴 完全な真空
さめればさめるほど私の時計は自由になる
羽毛と鉄球の区別は失われ
記号たちは烏にまじって遊んでいる

しかし私は singularity になることもまた望まない
すべての細部をいつくしみ肌ざわりに統べるためには
わずかな摩擦が必要なのだ
まどろみに向かう原初の光の中で私は
雑音と声のバランスをとろうとした