Redundanz

僕の言葉は、人と話をするためにあるんじゃない。

2016-01-01から1年間の記事一覧

0531

ニューラルネットの学習においては、パラメタが多いほど悪い局所解に陥りにくくなる*1*2けれども、いちど良い解が得られてしまえば重みの小さなフィルタを取り除くことによってパラメタ数を減らすことができる。NVIDIAの論文*3によれば、性能を下げることな…

0528

好きな瞬間に散歩に出かけられるような人生を送りたいと思う。 どんな言葉も現実に対応してなどいないのだ、むしろ言葉はひとつの現実であり、現実が我々に何らかの制限を課すのと同じ仕方で、意味をもっている。 大量の人々を処理しているときの自動改札の…

0519

世界を分節化する区画線、これもまた一つの観念に過ぎないのだということをよく考える。言葉はいつもこっち側にあり、いくら手を伸ばしたところであっち側へ届くことはない。脳は脳自身を理解できないし、宇宙は宇宙自身を理解できない。理解というのはいつ…

0515

友人に誘われ五月祭へ。院生企画でq氏の発表を聞く。人間を計算資源として活用しようという話だった。「人間は非線形処理のできる最も安価な汎用コンピュータ・システムである。しかも重量は70キロ程度しかなく、未熟練の状態から量産することができる」とい…

0513

私というものも一つの相貌にすぎないわけです。 生と死の区分けも畢竟恣意的なものなのであって、それ自体に独立の意味を問えるようなものではないのだ。生の意味を問うことは、われわれが林檎を林檎として分節していることに意味を問うようなものである。 …

0505

今度こそlojbanを習得しようと思ってはじめてのロジバン 第2版を読んでいます。今ようやく半分くらい。この調子だとけっこうすんなり文法と基本語彙は覚えられそうだけれど、経験上僕は毎回この辺で急激にやる気をなくすので油断してはいけない。あといくら…

0504

世界の彩度が上がってきた。夏が近づいている。

0503

思い在り、ゆえに思い在り。 GWは多摩六都科学館というところへプラネタリウムを見にゆきたいと考えていたのですが、生活リズムが完全に崩壊していていまだ行けていません。ということはそれほど行きたい気持ちが強くないということでもあって、それならそれ…

0429

とあるブログ記事で「デッサンは完成させようと思うな。思った瞬間に、雑になる」という一文を読んで、少し考えこんでしまった。僕は完成の見えない作業をするのが苦手だ。というか、終わりが見えてはじめて何かに取り掛かることができるという方がより近い…

0428

迷いなんてなくて、ただ内観の不足があるだけ。 世界を分節したのは私ではない、私も世界が切り分けられてはじめて現れるものだから。紙面上のインクの染み、それは誰かがそう見ないかぎり「線」ではないけれども、でも誰も見ていなかったところで、誰かがそ…

0417

DCGANとRNNを繋いでimg2txtじみたことをやっているけれど、なかなかうまくいかない。一応それらしい日本語を吐き出しはするものの、内容が入力画像になかなか合致しないのだ。出力テキストにちょっと癖があるのも不味いのかもしれないが、そもそもGANはデー…

0412

MBTI性格診断を受けるとたいていINTPという結果になる。それって結局どういう性格を指しているのだろうと調べてみるとこんなサイトを見つけた。読んでみるとINTPは内向的思考(Ti)が優勢で、外向的直観(Ne)が補助になっているとある。「正しいと確信を持…

0411

世界は「感じ」でできている、ということを書いたけれども、それは痛みや赤さが一つの数えられる対象としてこの世界に存在するということを意味していたわけではない。りんごを世界から分節する輪郭線が本質的には存在しないというのと同じ意味で、ある命題…

0409

体調が悪いなあと思いながらぼんやりしていたら一日が終わっていた。ちょっと熱があるみたい。頭が痛い。 本質を否定すること、あらゆる存在者は分節線に区切られた一つの領域であるとみなす立場では、「りんご」という対象と「りんごは美味しい」という言葉…

0408

昼からバイト。同じモデルを読み込んでいるのにCaffeとChainerで出力が微妙に違う。解せない。はじめは浮動小数点誤差とかその手の何かだろうと考えたのだけれど、input sizeを(32*n, 32*m)にすると誤差を生じないので、たぶんpoolingにおける縁の扱いに差異…

非想非非想処定

「無」さえも(「有」がそうであるのとまったく同じ意味で)ただの言葉なのだ、ということを心の底から(つまり僕と同じ仕方でという意味である)認識している人たちがどれだけいることだろう、と思う。カテゴリーには本質も現象もなく、いうならばすべては…

0406

寒いところは人が溜まらないので好きです。深海や砂漠に住む生き物たちの気持ちがわかってきた気がする。 上手に言葉を紡げていない感じが続いています。ぼんやり。 大学に便覧を貰いに行ったら教務課が閉まっていました。残念。明日の朝大学によってからバ…

0404

頭に血が回っていない気がします。なんだかぼんやりした気分。 信じて送り出したDCGANが無を学習して帰ってきました。Generatorがほとんど定数関数みたいになっている。データにノイズが多すぎたのが原因かしら。確かに、それがGeneratorの生成物なのかそれ…

0403

VAEが理解不可能だったので似たようなことをやれるGANに時系列データを学習させるなどしてみた。CNNの画像認識以外への応用が気になっていたので、Chainer DCGANを参考にモデルを組み立て、幅1pxの画像とみなした時系列データを放り込んでみる。畳み込みの都…

0402

日記をサボりすぎていますね。せめて日記を書くくらいの日常は維持したいところです。 Variational AutoEncoderに興味があって調べていたのですがちっとも理解できません。変分ベイズ法というアルゴリズムが基礎にあるらしいのだけれど、それを理解するため…

迷路を解くロボットの話

迷路を解くロボットの話。そのロボットは、与えられた命令に従って、スタートからはじめゴールを目指す。初期状態ではロボットはなにも知らないから、適当な方向に動いてみたり、じっと佇んでみたり、壁にぶつかってみたりをしながら、やたらめったらに試行…

0320

木漏れ日の影が頁に落とすコントラストをいつまでも眺めていたいと思った。 異常な倦怠感。慢性疲労症候群(CFS)を疑っているのだけれど、診断を受けたわけではないので確証はない。そもそもCFS自体曖昧な概念で、いま現在明確な定義は存在していないという。…

メモ

赤さや痛みといった感覚こそが世界の本質的要素なのだと考えると、さらにその先へ進むためには、赤さと痛みとを本質的に区別するための原理を導入する必要が出てくるように思う、僕はそれを避けたい。赤さと痛みの区別すら、それはわれわれが便宜的に境界づ…

ある晴れた夏の日

木田元「マッハとニーチェ」を読んでいて次のような記述に出会った。マッハが自分の若いころを振り返って書いたものらしい。 ある晴れた夏の日に……突如として、私の自我をもふくめた世界は連関しあった感覚の一集団である、ただ、自我においてはいっそう強く…

意味の意味とか 解釈の解釈とか そういった種類の言葉遊びが 言語の裡で許されているためには 意味という語の意味や 解釈という語の解釈が 意味や解釈という言葉に先立って 言語の外のどこかあっちの方角から あらかじめ定められてある必要があるという (概…

0302

言葉はモノである、と前に書いたけれども、この感覚はより一層強くなっている。PかつPならばQであると言われれば、Qであることも認めねばならないような気持ちになるけれど、しかし言葉の上ではどうとでも言えるのだ。ただわれわれがそのような推論を妥当に…

0229

生まれてはじめて2月29日を経験した気がします。たぶん4年後も似たようなことを感じると思う。 びっくりするほど気力がわかないのでベッドの上にへばりつくような生活をしている。ときどき哲学書を読むくらい。うぇー。 論理哲学論考を読み返しています。探…

0227

理解から自明に至るほんの短い間にだけ人は哲学したことを書くことができる。 何をする気にもなれない状態が続いています。 自分の心がひそかに実行している冷徹な損得計算、それをはっきり予感するようになってから、僕は何を選ぶにつけ「身勝手な悪いやつ…

0217

ちょっと元気になってきた気がしていたけれどけっきょく一時的な躁転だったみたいです。しなければならないことを前にすると足がすくむ。寝付けないままに夜を明かしたり、何時間もぼーっと電子機器の画面を眺めている自分にふと気づくとき、僕はやはり健康…

0214

すべて思想というものは自分を騙すためにあるのだ、という思想。言語を手にして以来、われわれは言葉と現実のギャップを埋めようと躍起になっている。だがそのギャップとはそもそも言語に内在していたのではないか?「メタ」という概念の功罪。 悟りとは、「…